商品開発レポート 〜口伝の軌跡〜 vol.1

7か月 ago はるか 商品開発レポート 〜口伝の軌跡〜 vol.1 はコメントを受け付けていません。

 

こんにちは!デザイナー・イラストレーターの はるかです。

11月にGerbera*スタッフは、新商品開発と勉強のため、栃木へ3日間旅してきました!そのなかでお話しした、2人の職人さんのアトリエや制作の様子をちらりとご紹介致します。

 


 

日光彫りの職人
中川勘一商店の社長 中川さん

日光彫り 中川勘一商店 中川さん

日光彫りの職人さんである、
中川勘一商店の社長 中川さんのアトリエへ伺いました。 

とても物腰柔らかな中川さん。日光彫りを子ども達に教えるワークショップで先生もしているようで、とてもわかりやすく教えてくださいました。

 

日光彫の歴史
彫物大工は、幕府絵師に任命された狩野派(かのうは)の絵を寸分の狂いもなくノミ一丁で叩き出しましたが、これらの彫物大工たちが仕事の余暇に彫ったものが日光彫の起源といわれています。 東照宮完成後、日光に残った彫物大工たちは東照宮の補修や整備にあたる一方、お盆やタンスなどを彫り続け「日光見物」に訪れる人たちにおみやげとして売るようになりました。

引用元:栃木県教育委員会 とちぎふるさと学習

 

日光彫り_口伝の軌跡

目の前でどんな感じで彫るのか見せて頂きました。(実際は、椅子に座っての作業になるそうです。)

日光彫り_口伝の軌跡

まずびっくりしたのが、日光彫りの「ひっかき刀」。とても独特なかたちをしています。手前にひっかいて、画をつくっていきます。

日光彫り_口伝の軌跡

しなやかに彫られていく様子に見とれるスタッフ。彫刻刀がまるで中川さんの手のよう!

日光彫りの道具 口伝の軌跡

線の強弱もとても美しく、入りと抜きがスッとしていますね!

日光彫りの道具 口伝の軌跡

中川さんが普段使っている、たくさんの彫刻刀も見せて頂きました。

刃はどれも柄の部分に埋まっているそうで、刃が無くなったら柄を削って使うそうです。

 

Gerbera*スタッフも彫りに挑戦!

日光彫りに挑戦 口伝の軌跡

中川さんに彫刻刀の持ち方から教わり、おそるおそる掘り進めていきました。が、やはり難しい・・・!特に、美しい線の強弱なんて職人にしかできない技だと実感しました!

 

日光彫りの箪笥も、
見せてくださいました

日光彫り_口伝の軌跡

とっても細かい・・・!引き出しのとっての部分も計算されて、綺麗に影が落ちています。

日光彫り_口伝の軌跡

まだ未完成の状態ですが、まるでモチーフが浮き出てくるようです。

日光彫り_口伝の軌跡

こちらは、やすりをかけている途中の状態。中川さんの奥さまが、1つ1つ手作業でやりをかけていきます。(こちらの日光彫りは、やすりをかけて赤い部分を出していきます。)

日光彫り_口伝の軌跡

考えて見ると、とても気の遠くなる作業。そして、全体の色味の重み・軽さを見ながらやすりをかける作業は、長年の技が無くてはできないものですね・・・!中川夫妻の職人魂を感じました。

 

 


鹿沼組子の職人さんに会いに行く

鹿沼組子_口伝

組子をつくってらっしゃる
職人さんのアトリエにも、伺いました。

鹿沼組子をつくっていく(組んでいく)様子をはじめて見た私。職人さんがトントン、トントン、とリズムよくつくっていく様子に見とれてしまいました。

 

鹿沼組子の歴史
鹿沼の木工技術は、一説には、日光東照宮造営のために全国各地から集められた職人がこの地に立ち寄り、その技術を伝えたのが始まりとも言われています。江戸時代に作られ、市の文化財にもなっている彫刻屋台(ちょうこくやたい)を見ても、古くから優れた木工技術が受け継がれてきたことが分かります。

引用元:栃木県教育委員会 とちぎふるさと学習

 

鹿沼組子のつくり方_口伝

もっと小さな組子もあるんだよ、と説明を交えながら作り方を見せてくださいました。

鹿沼組子のつくり方_口伝

 

組子の中には、曲線もある!

鹿沼組子のつくり方_口伝

こちらは、専用のカンナで丸くした組子のパーツを組み合わせているところ。組子は直線的なイメージが強かったため、曲線もあることにとても感動しました。

鹿沼組子_口伝

組子の種類もいっぱいあって、麻の葉だけでも4種ほど見せて頂きました!

鹿沼組子_口伝

こちらが曲線を用いた組子の一部。

鹿沼組子_口伝

もくもく、雲のようでとっても可愛いですね。組子の世界は奥が深そうです。

鹿沼組子_口伝

さらに、今まで作った作品もたくさん見せて頂きました!こちらの写真は、その中の一部。木を組み合わせて計算されつくされてつくられていることを思うと・・・もう、感動の一言です。職人技!

鹿沼組子_口伝

 

小さなものから、大きなものまで。

実際のアトリエで、職人さんから直接お話しを伺って、とても勉強になりました。また、ひとつひとつ、目の前の木材と向き合い、丁寧につくりあげていく様子は、デザイナーとしても響くものがありました。日本の伝統工芸である「日光彫り」や「鹿沼組子」を、多くの人に知ってもらえたらと思います。

 


 

最後に・・・

日本のものづくりの職人とGerbera*が商品を共同開発するプロジェクトが始動しました。

instagram: @kuden_jp

 

「KUDEN -口伝-」 は日本の伝統技術を受け継ぎ、新たな技術で進化させ、そして後生に伝えていく為に設立されました。日本古来からある伝統技術に現代のデザインや先進技術などを取り入れ、新たな価値を生み出すことを試みております。

 

今後も、職人さんのことや、新商品開発のことをお知らせしていきますのでお楽しみに!

 


 

旅するように暮らそう。
佐藤創作デザイン事務所Gerbera
はるか
by はるか