おおたとしまさ×常見陽平「俺たちの働き方革命ナイト」イベントレポ

9か月 ago 佐藤 貴浩 おおたとしまさ×常見陽平「俺たちの働き方革命ナイト」イベントレポ はコメントを受け付けていません。

おおたとしまさ×常見陽平
「俺たちの働き方改革ナイト〜ワーク・ライフ・バランス、イクメン現象の虚像を剥ぐ〜」
『ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか』発売記念イベントを聴講してきました。 

 
 
 
2016年9月8日。
 
私、佐藤貴浩は都内で行われたとあるイベントに参加しました。
 
「俺たちの働き方改革ナイト~ワーク・ライフ・バランス、イクメン現象の虚構を剥ぐ~」
 
今、ワーク・ライフ・バランスということが企業・政府等で言われています。
「一億総活躍社会」「働き方改革」という言葉が先行する中で、実際の私たちの生活には、様々な軋轢が生まれているように感じます。
気鋭の育児教育ジャーナリストのおおたとしまさ先生働き方評論家の常見陽平先生が、その私たちの違和感に鋭く切り込むイベントでした。
 
 
 

育児教育ジャーナリスト・おおたとしまさ先生の提言する、言葉先行の”ババ抜き状態”の社会

 ババ抜き状態になっているのではないかという疑問
 
ワーク・ライフ・バランスイクメン
一億総活躍社会、働き方改革、日本人の労働生産性・・・・・・etc.
おおた先生は言葉だけが先行し過ぎて、社会の中で「夫・妻・中間管理職・企業・社会」の中で”ババ抜き状態”になっているんじゃないの?と提言されていました。
 
妻、夫、それから最近はイクボスと言われるような中間管理職、企業、国という関係性の中で「誰がやるの?」みたいな状況で、
本当に女性も男性も疲弊しているという現状で、ただ制度だけを作っていっても結局は誰かがババを引いて板挟みになって苦しむというだけが今の現状なのでは無いかとのお話でした。
 
 
 

働き方評論家・常見陽平先生の提言する”働き方革命”の問題点

 
 スライドを使ってお話をする常見陽平先生
また、常見先生から生産性の提議と安倍政権が掲げる「働き方革命」に関する提言をされていました。
安倍政権下においても数々の試みがされてきました。

解雇の金銭解決、派遣法の改正、同一労働同一賃金、長時間労働の是非・・・・・・etc.
常見先生は働き方改革に関する問題意識として、
「根本的に課題と解決策がマッチしていないのではないか?」と会場に訴えかけます。

 
国別の労働生産性の順位のような形でよくワーク・ライフ・バランスの話がされるんですが、
そこで引用されているランキングでは日本の順位はかなり低いです。
が、実はそこにからくりがある、とのこと。

結局 1位の所は原油産出国だったりとか。
石油や天然ガスなど地下資源が売れる国、且つそれでいて人口が低いところ。
要は労働の売り上げの金額を労働者数で割っているだけなので、日本みたいに人口が多く、地下資源が乏しい国のランキングが下がっていくのは当たり前。なのに、その表を使って「日本は知的労働生産性が悪いからワーク・ライフ・バランスだ!」というような論調には騙されちゃいけないということでした。

そのような情報を基にワーク・ライフ・バランスというものを取り囲む経産省、それから経済連の方、政府の立ち位置、

各セクションのポジショントークのようなところの分析だったり、そういった示唆に富む内容があり目から鱗でした。

 

ワーク・ライフ・バランスを考える企業の一例として弊社をご紹介いただきました

イベントの後半におおた先生より、
中小企業の経営者から草の根としてワーク・ライフ・ バランスを何とか実践しようとしている試みの一例として、弊社を紹介して頂きました

会場のスライドに映し出されたのは弊社のスタッフが楽しそうにパンを焼いている写真や、撮影現場で働いてるシーン、鎌倉にみんなで旅に出た写真でした。

そのスライドで弊社のスローガンの一部でもある「働き方をデザインする会社」として紹介されました。

私もお時間を頂いて、皆さまに向けて一中小企業の経営者としての経験談としてお話しさせていただいたのですが、
制度が悪い、あれが悪いこれが悪いと言っても、僕らとしても明日からでも今日からでも働かなきゃならない。

これからの世の中では「過労死」「家事死」「介護死」があるのではないか?
「ワーク」の話だけでは無く、「ライフ」の話も重要視しないとバランスは取れない。
やはり、その中で一番意識を変えなきゃならないんじゃないかというのは私自身の自戒を込めて経営者なんじゃないかという風に思っています。

逆にワーク・ライフ・バランスをしっかりやれれば、会社の魅力となって良い人材が集まってきたり、知的生産性社会の中で従業員をいたずらに疲弊させずに新しい時代の付加価値を作っていけるような体制が作れるんじゃないかと思い、私たちはスタッフも含めて出来ることを今始めさせていただくということで発表させて頂きました。

 

イベントの最後の方では参加者からの質疑応答などがあり、
おおた先生に質問者により、

「売り上げと労働時間短縮、妻と夫の家事育児の負担など”ばば抜きにならない為”の考え方を教えて欲しい」

との質問がありました。

おおた先生が自身の会社を退職されたときの経験から回答された内容がまさにワークとライフのバランスを崩して
両方無くした経験のある私にはとても印象深く残りました。

 

『変革期には1回立ち止まる勇気が必要』

『家庭においても子育てと仕事の切り分けをジャグリングのように一方は手放したらその間にしっかり握って、両方手放すんじゃなくてバランスをとっていく

時には仕事も諦めて、自分が育児の方にここ何か月かは集中するみたいな、自分にとっての優先度をつけながら、
ジャグリングをしていくようなバランスをとっていった方がいいんじゃないかというようなところの問題提起も含めてイベントは終了しました。

 
少しでも、緩やかにでも何か状況を変えていきたい想う人が、いっぱい集まったとても素敵なイベントでした。

ぜひ2回目の開催があれば、また行きたいと思える内容の濃いイベントでした。

 

 


 
【イベント概要】 


おおたとしまさ×常見陽平「俺たちの働き方改革ナイト〜ワーク・ライフ・バランス、イクメン現象の虚像を剥ぐ〜」 『ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか』発売記念 | 本屋 B&B
おおたとしまさ×常見陽平 「俺たちの働き方改革ナイト〜ワーク・ライフ・バランス、イクメン現象の虚像を剥ぐ〜」 『ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか』発売記念 …

 
 
【イベント主催者】

おおたとしまさ

育児・教育ジャーナリスト。心理カウンセラーの資格があり、パパのための相談サイト「パパの悩み相談横丁」を運営しています。著書に「ルポ塾歴社会」「追いつめる親」「名門校とは何か?」「ルポ父親たちの葛藤」など。 おおたとしまさ(@toshimasaota)さん | Twitterより引用。

 

常見陽平

千葉商科大学国際教養学部専任講師/いしかわUIターン応援団長 北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。 陽平ドットコム~試みの水平線~ より引用。